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 トップページ > 道路 > 高速道路 > E55徳島南部自動車道 徳島沖洲IC⇒徳島津田IC

路線名称 徳島南部自動車道
TOKUSHIMA-NANBU EXPWY
ナンバリング E55
路線延長
約22km (供用中・事業中・計画区間含む)
道路種別 高速自動車国道
起点・終点
(区間)
【起点】徳島県阿南市~【終点】徳島県徳島市
(供用中・事業中区間含む)
道路管理者 徳島JCT - 徳島沖洲IC ※事業中
西日本高速道路株式会社(NEXCO西日本)
 
徳島沖洲IC - 徳島津田IC
徳島津田IC - 阿南IC ※事業中
国土交通省 四国地方整備局
 
路線
概要・特徴

・徳島県阿南市~徳島県徳島市に至る高速自動車国道。
・四国横断自動車道の一辺を担う。四国縦貫自動車道と共に、四国圏の高速道路・高規格道路循環計画網「四国8の字ネットワーク」の一部として構成。ミッシングリンク解消に向け、早期整備が期待されている。
・道路管理及び事業者は、徳島沖州IC~徳島津田IC間と建設事業中の徳島津田IC~阿南IC間については、新直轄(無料)区間として国土交通省が所管し、徳島中州IC~徳島JCT間は、有料区間としてNEXCO西日本が所管する。NEXCO事業区間については、2022年3月21日開通見込みとなっており、徳島自動車道と接続予定。




徳島県道38号⇒徳島県道204号
徳島南部道・徳島沖洲IC(徳島市東沖洲)付近

『フェリー →』

今回のレポートは、[E55]徳島南部自動車道。
徳島沖洲IC⇒徳島津田IC間を走行します。

E55徳島南部自動車道は、徳島県の「徳島市」~「阿南市」を結ぶ計画の全長約22kmの高速道路。
2021年3月21日に、徳島沖洲IC-徳島津田ICの約2.4kmの区間が供用開始。徳島南部道として初めての開通となりました。

まずは、徳島沖洲IC入口を目指します。
徳島市街中心部からやや東側、国道11号・国道192号が交わる「徳島本町交差点」より、国道を逸れて徳島県道29号(徳島環状道)方面へ…。

途中で県道38号(沖ノ洲徳島本町線)にシフトしますが、案内標識に従いながらほぼ道なりに進みます。
海に面した沖洲地区周辺には、南海・東九などのフェリーの発着場や、徳島港の物流拠点となる産業団地(マリンピア沖洲)などが立地しています。



『↑ [E55 徳島南部道] マリンピア沖洲 』
『← 鳴門 』


徳島沖洲ICから少し手前の交差点。
県道38号はここで終点のようです。

ここから先は、県道204号(徳島沖洲インター線)。
案内標識通り、引き続き直進方向へ。
 [1] 徳島沖洲インターチェンジ
    Tokushima-Okinosu



入口
ENTER
◆[E55] 徳島南部自動車道
 TOKUSHIMA-NANBU EXP
無料区間
TOLL FREE
室戸 小松島 方面
Muroto Komatsushima
有料区間
TOLL ROAD
高松 神戸 [徳島道] 方面
Takamatsu Kobe

出口
EXIT
◆徳島県道204号
 Tokushima-Pref. Route204
 
 沖洲 徳島市街 国道11号 方面
 Okinosu 
Central Tokushima Route11

 マリンピア沖洲 フェリーターミナル
 Marinpia Okinosu Ferry Terminal



『[E55] 徳島南部自動車道』
『[1] 徳島沖洲 室戸方面(無料区間) 250m先→』


徳島沖洲ICの入口250m手前の案内標識。
交差点の直近箇所に設置されています。



入口手前の案内標識。
取材当時は、徳島沖洲IC-徳島津田ICの1区間(約2.4km)のみが供用中のため、徳島津田IC(室戸方面)の片方向のみが案内されていました。

徳島沖洲IC-徳島JCT方面は、現在建設事業中。
標識板は既に両方向の開通を想定したものが準備されており、未開通方面の案内標記部分のみマスク処理が施されていました。開通のタイミングでマスクを剥がして案内ができるようになっている模様です。

マスク処理で隠された部分は、うっすらと文字のシルエットが浮かんでおり、「高松・神戸方面(有料区間)」という標記が確認できました。

徳島南部自動車道には、国土交通省が事業・管理を行う新直轄の無料区間と、西日本高速道路(NEXCO西日本)が事業・管理を行う有料区間で構成されており、ここ徳島沖洲ICが有料・無料区間の境界ICとなる予定です。


徳島JCT-徳島沖洲IC(NEXCO西日本区間)は2022年3月21日に開通予定。徳島南部自動車道と徳島自動車道が接続する見込みとなりました。



『不要不急の外出や移動は自粛を』

徳島南部道関連の道路情報を提供するものと思われる可変式道路情報板。

取材当時は交通事象がなく、新型コロナ感染症対策の啓蒙内容が表示されていました。



徳島沖洲ICが接続する交差点。
「室戸方面」の路面標示に従い、右折レーンへ。

左側車線が交差点手前で減少していますが、徳島JCT方面が延伸開通時の際には、流入ランプへと通ずる左折レーンへと運用が変わる模様です。



交差点の直上をオーバーパスしているのが、建設中の徳島南部道の本線高架橋。

道路上部の橋桁に施された黄・黒のゼブラ模様が目立ちます。この先には物流産業団地があるため、大型車や背高貨物車などの車高オーバーによって起因する道路構造物へ接触する事故を防止するための安全対策の一環として塗色されているものと思われます。



『[E55] 徳島南部自動車道』
『(無料区間) 室戸方面 →』


徳島沖洲IC入口直近の案内標識。
図形型のものが設置されています。

こちらの標識板も、延伸開通に備えた準備が対応済み。「高松・神戸方面 有料区間」のシルエットが確認できました。徳島道を飛び越え、神戸淡路鳴門道を経た先「神戸」を案内している様子に驚きました。

ICの構造は「ダイヤモンド型」。取材時点では部分開通の端部のため、ハーフですが、徳島JCT方面の延伸開通後はフルに変わります。



交差点を右折し、室戸方面の入口へ。

入口手前には分岐して側道も確認できますが、工事中のため進入禁止。側道自体も途中でブツ切れになっている模様です。



『ここから自動車専用道路』
『自二輪(125CC以下)・原付・軽車両・歩行者
 通行できません 国土交通省・徳島県警察』


室戸方面の流入ランプ。
こちらの方向は、国土交通省が管理する新直轄の無料区間となります。

入口付近には「自動車専用道路」の標識と通行制限を示した案内標識のみ。

歩行者の立入や、原付・自転車等の誤進入等への対策が少々手薄なように見えて心配に感じました…。



 
本線方面へと続く上り勾配のランプウェイ。

徳島沖洲IC-徳島津田IC間は、「新町川」を横断する区間のため、ほとんどが橋梁や高架構造で構成されているのが特徴です。



本線流入部の加速車線付近。

右側の余地は、徳島JCT方面からの本線が接続するスペース。開通を間近に控え、既に舗装や道路付属物の工事等は概ね完了している様子が伺えました。
本線流入部の加速車線一帯も、仮設の置きガードレール設置による暫定的な線形運用となっています。







徳島南部道の本線に流入。

徳島JCT方面からの合流部及び本線も、未開通のため仮設の置きガードレールでしっかりと閉塞されています。



『[2]  徳島津田 出口 1.2km』

本線に入ると、すぐに次の徳島津田IC出口を予告する案内標識が現れます。

案内標識の英文表記をよく見ると、
「Tokushima-Tsuda」ではなく、「Tokushima-tsuda」となっていることがわかります。

本来であれば、前述の大文字標記が標準のようであったと思いますが…。(ちなみに、徳島沖洲IC側の案内標識は「Tokushima-Okinosu」となっていました)

読み的には間違いではないのですが…、このような微妙な標記の揺らぎや違いを見つけるのも道路や標識のひそやかな楽しみ方ではないかと筆者個人的には思っております・・・(^-^;



本線上は、2車線(暫定)の対面通行。
速度は平常時70kmに制限されています。



橋梁部の勾配を除いては見通しが良い快走路となっており、橋上からは紀伊水道の眺望も楽しむことができます。(ドライバーの方は脇見運転にご注意ください)



『[E55] 徳島南部』

徳島南部自動車道のの路線確認(どんぐり)標識。

高速道路路線ナンバリングは、「阿南安芸自動車道」や「高知東部自動車道」と同じ「E55」が付与されています。

「徳島南部」と自動車道名義の路線でありながら「道」の標記を割愛した標記のものは他路線でもあまり見かけないような気がします。



『不要不急の外出や移動は自粛を』

本線上の可変式道路情報板。
この区間は国交省の管理区間のため、NEXCO標準の機器とは異なるタイプのものが設置されています。



『横風注意』

徳島の沿岸を通過するため。特に橋梁部は横風の影響を受けやすい区間でもあるようです。

よく見ると、吹流しとセンターライン上に設置されている車線分離標(ポストコーン)のカラーリングが爽やかな青・白で統一されていることがわかります。



『新町川 新町川橋 橋長:500m』

新町川(しんまちがわ)橋を渡ります。

新町川橋の橋梁の長さは500m。橋脚間の桁の最大支間長は250mあり、2021年の開通時点で連続箱桁橋としては日本最大級の支間長を誇るそうです。橋梁下はフェリー等船舶の往来も考慮されており、航路高(橋桁と水面間の高さ)が28m確保されているのも特徴です。


橋桁は全部で4スパンで構成。西日本日本各地で製造されたものが集結し、日本最大級のクレーン船を用いた架設工事が行われました。橋脚は海岸部特有の軟弱地盤のため、工事期間中もフェリーや船舶の安全な航路を確保しつつ、地下最深で約100m基礎杭の打設を経て難工事を無事に乗り越えました。

「新町川」は吉野川水系の一級河川。
吉野川から分岐し、徳島中心部経由して紀伊水道へと注ぐ川です。

橋の西寄り(陸側)では、園瀬川や沖洲川と合流。橋の東側すぐそばに河口が位置しています。







『終点 500m先 速度落せ』

新町川橋のピーク(頂点)付近。

終点(徳島津田IC)500mの予告案内標識が現れます。



新町川の頂点を越え、陸上区間に向け下り勾配へ…。



本線上より見える「新町川」の河口付近。
車窓からは、紀伊水道の水平線が広がります。

ちょうど船舶が海から河口から遡上してくる姿が見えました。




 [2] 徳島津田インターチェンジ
    Tokushima-Tsuda



出口
EXIT
◆徳島県道129号
 Tokushimai-Pref. Route129

 津田 小松島 室戸 方面
 Tsuda Komatsushima Muroto



『[2] 速度落せ 終点』

徳島津田ICの終点標識。
暫定的な終点標識ですが、ちゃんと施設番号が振られています。(四国地域では多い傾向?)

現時点で施設番号は、徳島沖洲ICが「1」、徳島津田ICが「2」とされています。徳島南部自動車道の起点は公式的には「阿南IC(未供用)」が起点とされていますが、標識の施設番号の順では起点から逆打ちで付与されていることがわかります。

推測になりますが、阿南IC以遠は、阿南安芸自動車道として日和佐道路・北川奈半利道路らを経て室戸・高知方面へ延伸整備される計画となっており、それらを見込んだ番号付与となっているのかも?しれません…。







『[2]  徳島津田 出口 』

現時点の終点、徳島津田IC。
徳島県道129号(徳島津田インター線)と接続。
徳島市津田地区の最寄りインターチェンジです。

県道129号からは、県道120号(徳島小松島線)、29号(徳島環状線)の間接を経て、小松島方面や国道55号、国道192号バイパス・徳島南環状道路方面へのアクセスが可能です。

本IC当初の仮称は「津田インターチェンジ」。
自治体からの請願によって整備された地域活性化インターチェンジとのこと。室戸方面の延伸後は、全方向利用可能な構造で整備される予定になっているそうです。



徳島津田ICの流出ランプ。
現在は終端ICのため、対面通行で流入・流出を兼用した運用になっていました。

よく見ると本線延伸を想定した分岐端らしき構造物も既に確認できます。



長い下り坂。橋梁部区間から土工部区間へ…。



ランプ右側には、小松島・阿南・室戸方面へ続く本線を整備するための用地らしきスペースが確保されていることがわかります。

取材時点で重機による整地作業が行われているようでしたが、まだ道路構造物らしき姿は確認できませんでした。

徳島津田ICから先は「勝浦川」と呼ばれる二級河川の他、「大神子山」や「日峯山」が聳えていることから、橋梁のほか、トンネル構造を交えながら通過させる必要がありそうです。(取材時の様子では、徳島津田から阿南方面の開通には、まだ暫く時間を要しそうに思えました。)



『速度落せ!! 急カーブ』

一般道との接続部は、ほぼ直角の右カーブになっています。走行速度に注意!



『速度落せ!! 急カーブ』



『速度落せ!! 急カーブ』

急カーブの警告標識が3連続した後、
自動車専用道路が終点を迎えます。



出口の右急カーブ。

広大な用地に重機が1台…。
盛土作業を行っている様子が見えました。



『↑ 室戸 小松島』

徳島県道129号に連絡しています。
IC直近の交差点の一角には、コンビニエンスストアが新規開店の準備中でした。

室戸・小松島方面は直進方向へ。
県道129号から先は、県道120号へ接続しています。

取材時点、徳島南部自動車道で開通しているのは、今回走行した僅か2.4kmの区間ですが、さらに2022年3月21日には、徳島沖洲IC-徳島JCT間の約4.7kmが開通予定。徳島自動車道との接続を目前に控えています。

徳島道との接続・延伸により、徳島県中心部の国道11号・国道55号などの渋滞多発箇所における通過交通の分散化による緩和や、地域間のアクセス性向上、安全で円滑な緊急輸送路の確保など…。多くのメリットが期待されています。

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