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~高側道めぐり~
E8 北陸自動車道 魚津IC-黒部IC間 高速道路と鉄道の共演
調査・探索年月
2017.02
主な場所(路線) 富山県 黒部市
概要・趣旨  E8北陸自動車道 「魚津IC」~「黒部IC」間。
この区間にある代表的な見所ポイントとして、2015年3月14日に開業を迎えた「北陸新幹線」との並走区間があります。本線走行中の車窓からも楽しむことができる場所ですが、今回は側道から眺望を望める展望スポットを発見しました。北陸を支える交通網を象徴する”道路と鉄道”の新しい共演舞台がここにあります…。
 北陸自動車道を黒部インターチェンジで一般道へ流出。

北陸道と北陸新幹線の並走区間には、新幹線の新駅「黒部宇奈月温泉駅」が誕生しました。ICからも直近の場所に位置しており、アクセスも良好です。

料金所から一般道へ分かれる分岐の案内標識。
北陸新幹線開業後は、新駅の「黒部宇奈月温泉駅」の案内表示を入れたものに差替えられました。

標識のピクトサインには、北陸新幹線の車両である「E7/W7系」が用いられているところがポイント!これは憎い演出です(^^)
 
黒部インターチェンジ 一般道出口部の案内標識
   黒部宇奈月温泉駅付近の街路に設置されている、周辺駐車場の案内標識板。

北陸新幹線と北陸自動車道が隣接・並走している様子が標識の略図からも見てとれます。 

横に伸びる私鉄路線は「富山地方鉄道」を示しています。
地鉄本線も北陸新幹線開業に先立ち、隣接する形で新駅「新黒部駅」が整備されました。(この標識には記載されていませんでしたが…)

それにしても、パーク&ライドによる需要を配慮してなのか、無料駐車場がこれほど多く整備されているのには感心しました。

北陸道や旧国道8号からのアクセスが容易であることや、車需要が高い地域であることの表れなのかもしれません。
黒部宇奈月温泉駅周辺の駐車場案内標識
 黒部宇奈月温泉駅の駅前ロータリーにも寄り道…。

駅前は広くゆったりとした広場とロータリーが整備されていました。
広場の脇には、黒部峡谷鉄道で活躍していた「トロッコ電車」が常設展示されています。

写真は北陸新幹線開業翌日の写真。当時は開通を祝したヘッドマークをトロッコ電車の気動車にあしらっていました。

このほか新幹線駅構内やホームなども一通り見てきましたが、
今回は「高側道探索」がメインなので、新幹線駅の駅中の内容は割愛させていただきます…(^^;)
 
黒部宇奈月温泉駅とトロッコ電車
 黒部宇奈月温泉駅のすぐ隣には、「富山地方鉄道」本線の新駅、「新黒部駅」があります。北陸新幹線開業に併せて新設された新駅です。

富山地鉄(本線)は、富山駅-宇奈月温泉駅間を結ぶ私鉄ローカル線。
調べたところ、この区間は大正12年頃に開業した区間になるそうです。

駅舎は最近出来たばかりということもあり、シンプルで近代的なデザインとなっています。
 
富山地方鉄道 新黒部駅
 地鉄「新黒部駅」のプラットホームから見える富山方面の眺め。

手前側で地鉄の線と横断しているのが、北陸新幹線の高架軌道。
奥側を横断しているのが北陸自動車道の本線です。 
地鉄新黒部駅のプラットホームから
 黒部宇奈月温泉駅へと戻ってきました。

駅をぐるりと歩いていると、駅の地上コンコースから北陸自動車道の本線下を通る通路を発見!

ボックスカルバートには「黒部10」と記されています。

徒歩で自由に行き来できるようなので、実際に通ってみました…。
 
駅の通路は北陸道のボックスカルバートへ続く…。
 ボックスカルバート(黒部10)内部の様子。

少し薄暗いですが、内部はちゃんと照明が点灯しており、観光PRポスター等が掲示されており、恐怖感は全くありません。

駅利用客と思われる方も多数行き来している様子も見受けられました。 
ボックスカルバート「黒部10」の内部
 ボックスカルバート(黒部10)を抜けると、駅の反対側に整備された無料駐車場へと出ました。駐車場と駅との連絡通路として開放しているようです。

写真の盛土になっている部分が、北陸自動車道本線の土工部。
その奥側に新幹線駅舎が見えます。
 
反対側の駐車場に出ました
 黒部宇奈月温泉駅から少し離れ、県道364号を魚津方面へ。

県道はやがて「宮野山」へと差し掛かり、上り勾配を経て北陸自動車道本線を「野之坂橋(ののさかばし)」という跨道橋でオーバーパスします。

この跨道橋からの眺めが、今回紹介するオスス展望スポットのひとつ。
高速道路(北陸道)と鉄道(北陸新幹線)が並走する区間を俯瞰でジオラマのような形で望むことができる、とても眺めの良い場所です。

右写真の奥方が新潟方面、手前方が金沢方面。
前述で立ち寄った、「黒部宇奈月温泉駅」の駅舎も一望でき、駅を発着したり、通過する新幹線車両も肉眼で見ることができます。

高速道路は主に盛土、新幹線は橋梁、こういた構造や工法の違い等を見比べたりするのも楽しいかもしれません。

空気の澄んだ日は、背後にそびえる立山連峰の美しい山並とあわせて景色を味わうこともできます。
富山県黒部市山田新 地区「野之坂橋」からの眺め
   新幹線駅舎と北陸道本線をズームで…。

駅舎中央上部付近の外壁には、駅名称の銘板が掲げられていますが、
この場所からは角度的に少し見えにくいです…。

北陸道下り線(新潟方面)側本線には、「黒部インターチェンジ出口1km」
の案内標識も遠巻きではありますが、確認することができました。 
北陸道本線と新幹線駅舎のズーム
 しばらくすると、遠くからカタカタと線路を走る列車の音が・・・。
左から、富山地鉄の列車が宇奈月温泉方面に向けてやってきました。

高速道路と新幹線そして、私鉄ローカル線。これらを一度に満喫することができる贅沢な眺めです。
「JR黒部宇奈月温泉駅」駅舎と北陸自動車道本線
  同年(2017年)初夏に訪れた際の写真。

木々や田畑の緑があふれ、季節によって異なる景色を見せてくれます。
初夏の眺め
 ぼんやりとフェンス越しの世界。

最初は「これはちょっと邪魔っ気だな」なんて思いながら撮ってましたが、
見返すとこれはこれで「あり」かなとも思ったので載せてみます。
フェンス越しの世界。
 実は、事前の地図机上調査の段階で、跨道橋からさらに高台付近に
「宮野運動公園」が整備されていることを把握済みでして…、

地元黒部出身の嫁さんから「宮野(運動公園)からも眺められるはず!」との良い情報を得ていましたので、ちょっと足をのばしてみることにしました!

跨道橋から車で走ること約5分、野球場と陸上競技場が見えてきます。
さらにその先、公園敷地へと続く急な上り勾配の道を上がった先に広大な芝生公園と見晴らしの良い遊歩道が整備されていました!

遊歩道は地鉄「舌山(したやま)駅」まで通じているようです。
舌山駅は新黒部駅のひとつ隣の駅。ただし、公園を下る遊歩道は未舗装な上、かなり急斜の階段となっているため十分に注意が必要です。
宮野運動公園の遊歩道
 北陸新幹線開業を祝した記念碑。
黒部宇奈月温泉駅が見える位置に建立されています。

”新幹線 祝ぎて 萌え立つ 黒部川”

朝日町の詩人・画家である「松田郷人氏」が詠った句を、黒部市長「堀内康男氏」が揮毫したものだそうです。
 
 
記念碑「新幹線 祝ぎて萌え立つ 黒部川」 
 遊歩道付近の山肌に掲げられた、名水の里黒部の文字!

北陸道走行中や北陸新幹線の車窓から見える、おなじみのあの看板です。近くで見ると予想以上の大きさでした!

元ネタは、やっぱり本場アメリカはロサンゼルスにある「ハリウッドサイン」をオマージュしていたりするんでしょうか…(笑)
名物「名水の里黒部」のサイン看板
 宮野運動公園の遊歩道展望スペースからの眺望。

北陸自動車道、北陸新幹線、富山地鉄をはじめ、黒部川扇状地から富山湾までを一望できる、壮観な眺めを楽しむことができます。
展望スペースからの眺望
 北陸新幹線「黒部宇奈月駅」と富山地鉄「新黒部駅」の全景。
北陸自動車道の本線は、ちょうど新幹線駅舎の裏手を通過しています。

駅周辺一帯の黒部川扇状地には、「散居村」と呼ばれる水田と住居が散在する集落形式が広がっています。
黒部宇奈月温泉駅・新黒部駅 全景
 北陸自動車道「黒部インターチェンジ」も俯瞰で眺めることができます。
樹木が生い茂っている辺りが、黒部ICのランプウェイ付近です。

ICを通過する自動車や加速車線や減速車線からICを出入りする自動車、も確認できます。ちょうどICを眺めている最中、金沢方面行きの北陸新幹線が黒部宇奈月温泉駅に入線してきました。

並走していた北陸自動車道と北陸新幹線は、黒部IC付近で再び互いに離れていき、黒部川を渡って新潟方面へと続きます…。
北陸道 黒部インターチェンジと北陸新幹線
 黒部IC付近の大きな建造物は、「YKK AP」黒部荻生工場。
主に建物の窓サッシや建材などを製造している会社です。

北陸新幹線の線路脇には、保線ヤードらしき鉄道管理施設も確認できます。 
黒部インターチェンジとYKK工場
 「黒部インターチェンジ」と「黒部宇奈月温泉駅」と「新黒部駅」。

地鉄新黒部駅に列車が入線してきました。
黒部IC・黒部宇奈月温泉駅・新黒部駅
   黒部宇奈月温泉駅を出発し、金沢方面へと向かう北陸新幹線。

新幹線が展望台に最も接近する場所。ただし金沢方の線路は、この先ですぐにトンネルへと入ってしまいます…。
 
金沢方面へと向かう北陸新幹線
 展望台には、黒部宇奈月温泉駅を発着する新幹線の時刻表が掲示されており、新幹線を見に来た人が時間の目安にできるようになっています。
展望台の時刻表は、「黒部市」と地元の鉄道愛好家さんたちの団体である「くろてつの会」さんのご厚意よって整備が行われたようです。

(黒部と富山の鉄道大好き団体「くろてつの会」Facebookページ)
https://www.facebook.com/kurotetsunokai/


展望台で景色を眺めたり、写真を撮ったりしながら…。気づけば時間を忘れて延々と過ごしてしまいました。道路と鉄道が同時に満喫できる富山屈指の名スポット。ボリュームもスケールも大満足の高側道巡りとなりました!
展望台にある北陸新幹線時刻表
【おまけ】

 2018年1月某日、
実家帰省時、雪降る季節の貴重な晴れ間を利用して、再び宮野運動公園へ再訪することができました。

相変わらず似たり寄ったりのアングルばかりですが…。(^^;)
うっすら雪化粧した景色もまた素敵でしたので載せておきます。

また時々、景色を見に訪れたいと思います。
 
2018年1月 再訪時の雪景色 

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