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 トップページ > 道路 > イベント・開通式典等 > 圏央道(あきる野IC-八王子JCT)開通記念イベント(2007.06.17)

首都圏中央連絡自動車道(圏央道)あきる野IC-八王子JCT間 開通記念
「未来の火 フェスティバル」
 開催日 2007.06.17
供用日 2007.06.23
開通区間 国道468号 首都圏中央連絡自動車道 あきる野IC-八王子JCT 
 開催場所 東京都八王子市下恩方町 国道468号 首都圏中央連絡自動車道 八王子西インターチェンジ
 イベント名称 圏央道 あきる野IC-八王子JCT間 開通記念 未来の日フェスティバル
内容 圏央道ウォーキング(全長4km)・圏央道インフォメーション・トンネルシアター・ 街道市・夕焼小焼モニュメント除幕式
未来の日モニュメント除幕式・アトラクションなど
 2007年6月17日
圏央道 あきる野IC-八王子JCT間の開通を記念したイベント、
「未来の火フェスティバル」が開催されました。

圏央道(首都圏中央連絡自動車道)は、
東京都心から40~60km圏を環状に結び、放射状に伸びる各道路と接続する計画となっている、一般国道468号の高規格幹線道路(自動車専用道路)です。

現在整備が進められている、中央環状線、東京外かく環状道路に続く「東京3環状道路」のひとつであり、本路線が最も外側に位置する路線であり、これら3環状の高規格道路網の整備により都心部の交通集中の分散化、物流ネットワークの効率化、沿線都市間の連携強化、災害時の代替路線の確立などが期待されています。

今回のあきる野IC-八王子JCT間(9.6km)の開通により、
関越道・中央道が接続。記念すべき節目の開通を祝う式典となりました。

なお、今回のイベントは、
親友の「交通信号機資料館」管理人、しばやん氏と合同で参加。
思えばこの開通イベントが、筆者にとって今後の道路開通イベントに度々参加するようになった大きなきっかけのひとつとなったように思います。
関越道 下り線 鶴ヶ島JCTの分岐案内標識 圏央道 内回り 距離案内標識
当日早朝、都内某所でしばやん氏と待ち合わせ。
彼の愛車に便乗させていただき、関越道→圏央道を経由して会場となる八王子西ICへと向かう…。

車は関越道を経由して圏央道方面へ。
途中の鶴ヶ島JCTでは、今回の開通に伴う事前準備が施されたと思われる案内標識を発見!
従来から続いた「青梅」の表記部分をよく見ると、不自然にマスク処理されているのがわかります。

これは標識の現行表記(マスク)下層に、今回の延伸で差替えられる新たな方面表記が既に隠されており、
開通時はマスクを剥がし、新たな表記へと迅速に置き換えられるようになっているもの。

このほか、圏央道本線上においても、今回の開通により新規追加項目が準備された案内標識が見受けられました。
 
圏央道 内回りの終点(当時) あきる野IC
あきる野IC 入口側 本線方面への分岐
圏央道内回りの終点(当時)、あきる野ICで流出。ここからは一般道経由しイベント会場方面へ・・・。
 (実は、このあきる野ICの出口案内標識、この後のイベントで再び思い起こすことになります。)

矢印板とバリロードで簡易的に閉ざされた先が、今回開通する新規供用区間。
チラリと先に見える真新しい本線を見て、イベントと開通への期待感がグッと高まりました。

なお今回の区間が開通すると、このあきる野ICが高速道路会社の管轄が変わる境界ICとなります。
あきる野IC含む以北が東日本高速道路(NEXCO東日本)、あきる野IC以南は、中日本高速道路(NEXCO中日本)の管理所掌となります。 
八王子西IC 入口案内標識 入口案内標識と可変式道路情報板(B板)
  会場の駐車場に到着。
ここからは徒歩で会場の八王子西ICへ向かいます。

会場へと近づくにつれ、IC周辺の一般道には、IC付近お馴染みの案内標識や可変式情報板(B型)が見えてきます。

開通前のため、誤案内防止として標識類には白いマスク処理が施され、B型情報板も「試験中」の起立式看板が立てられていました。

マスク処理の案内標識は、文字の凹凸がうっすらと隆起しており、撮影画像を補正することで、表示内容がはっきり判別できました。内容は…、

←八王子西IC(新宿・名古屋方面)
↑あきる野IC(青梅方面)

というもの。あきる野ICの案内が含まれているのは、八王子西ICがハーフIC構造となっており、中央道方面のみ流入出のみ可能となっているため。一方の青梅・関越道方面へは流入出できないので利用には注意が必要です。(※当時)
(※2016年12月24日 八王子西ICフル化に伴い、上記ハーフIC構造は解消。両方向流入出が可能となりました。)  
入口案内標識(画像修正版)
八王子西インターチェンジ 料金所(入口側)
開通記念イベント会場の「八王子西インターチェンジ」に到着!

当日は天候にも恵まれ、会場には多くの一般参加者、来賓者が大勢訪れており、イベントは大盛況!
老若男女、子供から大人まで、新しい道路の開通式典やウォーキングイベントを楽しんでおられました。

また、TVや報道関係者の取材も多く、特に中央道-関越道が接続する今回の開通は、
我々のような道路趣味者ならずとも大変影響力のある大きな出来事であることが伺えます。

写真は八王子西ICの料金所。レーン数は入口2レーン・出口2レーンの全4レーン。
まさに有料道路を象徴する構造物のひとつということもあってか、料金所をバックに記念写真を撮る参加者がたくさんいらっしゃいました。
 
自動車専用・速度規制標識ほか 車限令標識 ETC専用レーン案内 左ハンドル車向け発券機案内
料金所入口に掲示されている標識類。何も気にすることなく、立ち止まって目前でゆっくりと観察できるのは今回が初めて・・・。
ETCレーンの案内標識を見る限り、料金所の基本運用は、左はETC専用・右は一般(または混在)になるものと思われます。
八王子西料金所 料金所事務所 銘板 一体型ガントリー (入口側)
料金所事務所の銘板。
前述の通り、NEXCO中日本が所管していることがわかります。

残念ながら事務所建物内を見学することはできませんでした。
料金所ガントリー。名称標識や車線表示板、ETC路側無線アンテナ、信号灯、情報板が一体となったもの。近年建替えや新設された料金所はこのタイプが主流のようです。まだ開通前なので当然表示は全て「閉鎖中」でしが、問題なく歩いて通過することができました(笑)
ナンバープレート読取装置  路側表示機 閉鎖用遮断機(手動) 料金収受員向け安全装置 
料金所のアイランド上の設備もゆっくりと眺めることができました。
通行車両の車番を記録するカメラや、料金・ETCカード未挿入伝える表示機、レーン閉鎖用遮断機等…。運用に必要となるものが備わっています。
この他、料金所収受員のレーン飛出し防止の安全装置など、利用者と料金所で働く人両方の安全の配慮がされていることが伺えました。
ETCレーン用 発進制御機  レーン閉鎖用 遠隔遮断機  通行券自動発券機
ETC車両通過時に正常処理が完了した際に開く、発進制御機(左)と、
レーン運用に合わせて、係員が遠隔制御で開閉操作できる遮断機(右)。

一見似ていますが、それぞれ違う役割と機能を果たします。
通行券自動発券機。
右ハンドル車用は、上・中・下段の発券口があり、車高検知器で車高を判別し、適切な車高の発券口より、通行券が自動発行されます。
左ハンドル車用は発券口は1段のみ。ボタンを押して発券するそうです。
車高検知器 インターホン  料金収受員用 連絡通路
前述のレーンを通過する車両の車高を判別するための車高検知器。
お客様が不具合やトラブル時、収受員を呼出すためのインターホン。
料金所事務所と各レーンのブースを繋ぐ連絡(地下)通路。
収受員がレーン上を横断することなく、安全に行き来することができます。
料金収受員ボックス(一般レーン) 料金収受機械
出口一般レーンの料金収受ボックス。
この中で収受員が常駐し、通行券を受け取り精算処理を行います。
従前は、赤一色のものが主流でしたが、近年は写真のようなモダンな色合い・デザインのものが誕生したようです。
料金収受ボックス内の料金収受機械。
見た目はスーパーのレジスターをもっと厳つくしたような感じでしょうか?
操作ボタンが少ないので、おそらくタッチパネル操作なのかもしれません。
一般レーン用 路側表示機 ETCレーン用 路側無線アンテナ
NEXCOマンホール蓋 普通車料金表
一般レーン用の路側表示機。こちらは通行券を収受員に渡して精算する際、支払金額が表示されるもの。

ETCの路側無線アンテナは全レーンに実装されており。運用次第でどのレーンでもETC専用や混在レーンに切替えられるものと思われます。

このほか、アイランド上には、NEXCOロゴの入ったマンホール、出口側レーンには「普通車料金表」が掲げられています。
中央道主要ICまでの料金が表示されていますが、圏央道を介すことで利便性は高まるが、少々割高なのではないだろうか?との声も聞こえました。
料金所レーン(出口側)
料金所の出口側のレーン。こちら側の車線表示板は、ETC専用レーンと混在レーンの運用表示が出されていました。
「バルーンアーチ」と「くす球」 流入ランプを望む
料金所を抜けると、イベント用の「バルーンアーチ」と「くす球」がお出迎え。
実は筆者らが会場に到着する前、この場所において開会セレモニーやテープカット等の式典が挙行されていたそうです。

このバルーンアーチを抜けると、ここから先はいよいよ本線へ続く連絡路(ONランプ)。
前述の通り、八王子西ICはハーフICとなっており、中央道方面の流入出のみ可能な構造となっています。
本線に向かうランプウェイは、内回り(新宿・名古屋方面)の一方向しか存在しません。(※当時) 

(※2016.12.14 八王子西ICのフルIC化に伴い、上記ハーフIC構造は解消。現在は青梅・関越道方面の流入出も可能となりました。)
ランプ部の方面案内標識 Aランプ橋 ランプ橋の銘板  ランプ部の距離標
八王子西ICのAランプ。短いランプの橋梁にも、ちゃんと銘板が高柵に添付されていて、しっかりと管理されていることが伺えます。
Aランプは複数の橋梁と土工部で構成。直下には「小津川」と市道が個々に横断しているため、「Aランプ第一橋」と「Aランプ第二橋」が存在しました。

本線同様、ランプ橋にも距離標(メーターポスト標)が設けられており、ランプ記号と距離が100mピッチ間隔で明示されています。
八王子西IC 圏央道(内回り)本線 合流部
八王子西ICのONランプから、圏央道(内回り)本線の合流部。
合流後、まもなくしてトンネルへと入るため、本線上にトンネル情報板(D板)が備わっているのがわかります。
撮影スポット(内回り 八王子JCT・中央道方面) キロポスト標と本線
合流部加速車線の途中でウォーキングコースの終端となります。
全長約4kmのウォーキングイベントは、ここから内回り本線を逆行する形でスタート!

終端部からは供用前の本線を一望することができ、料金所同様、写真撮影のスポットとして、来場者からも非常に人気の様子でした。
新しい舗装にレーンマーク、ピカピカのガードレール。車両が通行していない道路は、非常に静かで時間が止まったのかと勘違いしそうなほど…。

開通記念イベント初参加の筆者、初っ端からこの景色に感動して、ただ眺めたり写真を撮ったり…。随分この場で長居をしてしまいました~(苦笑)
開通して供用が始まると、当然このような楽しみ方は今後できません!大変貴重な景色をたっぷりと味わうことができました。
本線眺望の先に見えるトンネル。
「恩方(おんがた)トンネル」という名称であることがわかりました。

今回開通する、あきる野IC-八王子JCT間の距離は約9.6km。
山間部を通過する区間であり、途中4本の山岳トンネルによって構成。
設計速度故、速度規制も80km/hに制定されています。

内回り方面、八王子西ICの次は八王子JCTとなり、中央道と接続。

標識には中央道上り線方面の新宿、下り線方面の名古屋までの距離がそれぞれ記されています。

最下段にはNEXCO中日本のロゴマーク。
当該区間が中日本高速道路の管轄であることを視覚的に伝えていますが、ひょっとすると今後将来、東名や茅ヶ崎方面延伸時に新たな案内項目を追加するためのスペース部分なのかもしれません。
恩方トンネル坑口と距離案内標識
42.2kp キロポスト標 法面植栽 舗装路面 消防車両の展示
八王子西IC付近の距離標(キロポスト標)、42.2kp。角が面取されていたり、縁取りされていたりと旧来の仕様とは少し異なることがわかります。

本線脇の法面には等間隔で植栽の苗が植樹されていました。まだ土の部分が目立ちますが、年月をかけて少しずつ緑化していくのでしょう…。

真新しい黒々とし舗装路面。粗くザラザラとした合材は、雨天時の水捌けの性能も高そうである印象を受けました。
外回り 本線の眺め
管理用の連絡通路を通じて、内回りから外回りの本線へ・・・。
外回り側も内回りの眺めに負けず劣らず、背の高い遮音壁で包まれた道は、大変壮観な眺めで感動しました。
この遮音壁は近傍に住宅等民家があることから、騒音等近隣への配慮として設置されているそうです。
真新しい遮音壁、眩しい太陽に照らされてピカピカと輝いていました。
43kp キロポスト標 トンネル情報板 非常電話
43kpの距離標(キロポスト標)。こちらも前述のキロポスト標と同様、旧来の仕様とは少し異なるものとなっています。
普段車で走行していると、小さく見えますが、筆者の手と合わせてみると・・・大きなものであることがおわかりいただけると思います。
なお、この43kpは未開通(当時)である神奈川県の茅ヶ崎JCTを起点としてカウントしているものだそうです。

この他、トンネル情報板(D板)や非常電話等の施設設備も既に整っていました。
トンネル情報板は注意点滅灯の光源がLED化されたりと、従前からのものと比較しても、少しずつ改良が進んでいることがわかります。
また非常電話横のガードレールは、非常電話使用時の移動や路肩退避が容易にできるように、あえて隙間を空けているそうです。
NEXCO中日本 道路巡回車 NEXCO中日本 衛星通信車
外回りから再び内回り側へ戻ると、車両の展示が行われていました。
こちらはNEXCO中日本が所有する、「道路巡回車(道路パトカー)」。
道路巡回を行い、異常の発見・処理を行うための車両です。
NEXCO中日本が所有する、「衛星通信車」。
災害やイベントの現場に赴き、現地状況等のライブ映像を衛星通信を
用いて、しかるべき部門へ送信するための車両です。
NEXCO中日本 災害対策本部車 NEXCO中日本 高所作業車
NEXCO中日本が所有する、「災害対策本部車」。
甚大な災害時に現場へ赴き、職員が現地で打合せや常駐ができるよう、
車内に必要最低限のワークスペースと居住スペースが設けてあります。
NEXCO中日本が所有する、「高所作業車(リフトカー)」。
荷台部分が昇降式リフトとなっており、高所の構造物や設備の点検を行うための車両です。当日はNEXCO東日本の高所作業車と2台体制で、リフト乗車体験を行っていました。
国土交通省 災害対策本部車 国土交通省 散水車 
こちらは国土交通省が所有する、「災害対策本部車」。
今回は道路会社のほか、国交省も作業車両の展示を行っていました。
圏央道が国交省の主体での事業であることも関係しているのでしょうか?
国土交通省が所有する、「散水車」。
主に路面や排水枡等の洗浄清掃作業を行う車両です。 
国土交通省 路面清掃車 警視庁 白バイ
国土交通省が所有する、「路面清掃車」。
前面にブラシが付いており、路面の汚れやゴミを排除する車両です。
警視庁では「白バイ」の展示を行っており、
こちらも子供たちに大変人気の様子でした。
NEXCO東日本 自走式標識車 標識車の積載品 NEXCO中日本 ヘルメット
NEXCO東日本が所有する、「自走式標識車」。
LED表示板が搭載されており、工事規制や渋滞・通行止の際、
ドライバーに注意喚起や誘導メッセージを表示する車両です。
なお、この日は開通を祝す内容のメッセージを表示していました。
標識車に積載されている規制資機材。
民営化後の現在も一部のラバーコーンには「日本道路公団」の文字が残っているのを見かけます。
一方、高所車用のヘルメットは、既に「NEXCO」に置き換わっていました。
トンネル 坑口 天合峰トンネル 坑口とトンネル名称標識
ここからウォーキングコースは、明かり部からトンネル部へ…。
このトンネルの名称は一体?
 トンネルの名称は、外回り側の坑口に標識を見つけて判明!
名称は「天合峰(てんごうみね)TN」、長さ約1.3kmの山岳トンネルです。
トンネル出口部 天合峰トンネルの銘板 
トンネル坑口(出口)を振り返る。
走行中と徒歩では断面スケールの大きさ感覚が全く違うなぁと実感…。
汗ばむくらいの陽気の下ここまで歩いていましたが、トンネル内は涼しく
大変心地良いものでした。
天合峰トンネル内の壁面に貼付された銘板。
なぜか「宝生寺トンネル」と異なる名称で明示されていました。
計画・建設時の仮称がそのまま銘板だけ残ってしまったのでしょうか…?
 
NEXCO東日本 高速人カー NEXCO東日本 道路巡回車 
天合峰トンネル内へ入ると、再び車両の展示が続きます…。
こちらは、NEXCO東日本が所有する、「高速人CAR」。
NEXCO東日本オフィシャルETCカード「高速人CARD」のPR車両です。
協賛しているイベントやレース等に度々登場するそうです。
NEXCO東日本が所有する、「道路巡回車(道路パトロールカー)」。
車両の概要は前述と同様のため割愛。 
NEXCO東日本 道路巡回車 NEXCO中日本 維持作業車(ウニモグ)
こちらもNEXCO東日本が所有する、「道路巡回車(道路パトカー)」。
同じ役目を果たす車両でも車種は様々なものが存在するようです。
NEXCO中日本が所有する、「道路維持作業車(ウニモグ)」。
言わずと知れたベンツのウニモグ。多種のアタッチメントを付け替えて、
草刈やトンネル清掃等様々な作業をこなす車両です。
NEXCO中日本 自走式標識車 NEXCO中日本 雪氷作業車 
NEXCO中日本が所有する、「自走式標識車」。
この標識車のLED表示板は何も表示されていませんでした。
NEXCO中日本が所有する、「雪氷作業車」。
前面バケットで除雪作業を行ったり、荷台タンクに凍結防止剤を積載し、剤散布作業を行う車両です。
NEXCO中日本 路面清掃車 NEXCO中日本 散水車
NEXCO中日本が所有する、「路面清掃車」。
路面の細かい土砂やゴミなどを吸い取り、回収する車両です。
NEXCO中日本が所有する、「散水車」。
路面や排水枡の洗浄清掃、火災時の後方支援等を行う車両です。
展示コーナーには、工事車線規制などでおなじみの「安全太郎」も展示されていました。

かつては立体的なマネキン仕様のものが多数見受けられましたが、近年はパネル型のスリムなものが普及しているようです。 

また、NEXCO中日本のETC普及促進キャラクターの「ETCつけてケロちゃん」もスタッフに引き連れられる形で来場者にPRを行っていました。

そして、今回の開通イメージキャラクター、タレントの「優香さん」…の等身大パネルも…。優香さんご本人は、あきる野市で育ったそうです。
誘導員ロボット「安全太郎」 NEXCO中日本 「ETCつけてケロちゃん」 イメージキャラクター「優香さん」パネル 
「安全太郎」に関する紹介パネル 圏央道 事業紹介パネル展示コーナー
交通規制誘導ロボット「安全太郎」についての紹介パネル。プロフィール調でなかなか面白かったので載せておきます(笑)
身長と体格の割りに体重は軽量!(驚)また、1体1体それぞれ表情が異なるそうです。見かけた際は、是非安全運転で確認してみては…!?
なお、筆者は女性バージョンをお見かけしたことがありません・・・見かけた方は是非情報をお待ちしています~(^^)

この他、トンネル内部では、圏央道に関する事業紹介パネルなどが多数掲示されていました。
国土交通省・各道路会社による事業紹介パネル(圏央道インフォメーション)
国土交通省・NEXCO東日本・NEXCO中日本の各社が「東京3環状道路プロジェクトの概要」、「事業紹介」、「各建設現場の進捗状況」など・・・
地図や現地写真などを交えて紹介したパネルが公開されていました。
実物の案内標識の展示 
トンネル内の展示物で筆者が特に目を引いた物件がこちら。
イベント展示向け、「終点案内標識」実寸大ビニールシート!・・・じゃなくてこれ、実は本物なんです!

紹介しているパネルによると、この終点標識は平成17年3月からあきる野ICの現場で活躍していた実物。
これまで終点を案内してきたものですが、この度のあきる野IC-八王子JCT間の開通によって終点ではなくなることから、
通常の出口案内標識への置き換えに伴って取り外したものだそうです。

この会場に訪れる前に利用した、あきる野ICのあの場所にこれまであったものと知り非常に驚きました。

なお、全体の大きさは畳約8畳分、文字サイズは50cm。間近で見るととてもに大きなサイズであることがわかります。
シート状の素材で出来ているのは、内部照明式の標識で光源を透過させる必要があるため。
「繊維シート」と呼ばれる頑丈な素材で出来ているそうです。
ウォーキングは、天合峰トンネル(内回り)の途中で折り返し地点となります。

折り返し地点の末端からは、遠くにあきる野IC方坑口の外明かりが見えました。

ワゴン車が停車しているのは、トンネル非常用設備の消火栓放水体験を行っており、放水射程の目標として置かれていたものです。

残念ながら、時間の都合上、消火栓放水体験はできませんでしたが、
係員から火災時の消火栓の使用方法等の説明を聞くことができました。
 
天合峰トンネル(内回り) 折り返し地点 
トンネル非常用設備(消火栓) 
トンネル非常用設備の消火栓。トンネル内で火災が発生した際の初期消火に利用するもの。
表の蓋を開けると内部は、消火器・手動通報押釦・消火栓ノズルで構成されています。
トンネル避難連絡坑
トンネル避難連絡坑は、トンネル内での火災や非常時に安全な場所へ避難するためのもの。反対側のトンネルへ避難することができます。
緊急車両1台分が通過できる断面が確保されているほか、2面の頑丈な扉が備わっており、火災の煙や炎を遮断する役割を果たします。
避難連絡坑を経由して、
隣を平行する外回り側の天合峰トンネルへ…。

外回り側のトンネル内は、照明が全て消灯され中は真っ暗…。

通常トンネル内の照明は、急な停電時も商用から自家発電設備の電力供給へ自動で切り替わるため、完全消灯することは無いそうです。
全消灯した姿も開通前の貴重な姿といえるでしょう。

このトンネルの暗闇を活かして、圏央道建設の環境対策・取組みに関するビデオ映像等をトンネルシアターとして放映していました。

今回の開通区間の建設・整備においては、以前より八王子城址や高尾山その周辺の環境破壊を懸念した反対運動や事業取り止めの訴訟が行われた経緯があります。

最終的には行政側が勝訴。事業は継続し現在に至りますが、
設計・施工hs周辺環境に十分配慮しながら進められてきたそうです。
反対側(外周側)の天合峰トンネル本線
避難連絡坑(非常口)誘導灯
暗闇のトンネル内では「避難連絡坑誘導灯」や「非常駐車帯・非常電話誘導灯」だけが、ぼんやりと明かりを点しています…。
こういった避難誘導設備の表示面においても「道路公団標準文字」を採用。独特の味わいを持つ書体が魅力的です。
トンネル内の非常電話。
路肩の点検監査路や非常駐車帯に約200mピッチ間隔で配置されています。

非常駐車帯の非常電話はガラス張りのボックスの中に火災報知機と共に納められています。

筆者もボックスの中に入ってみました。内部は機密性が高く、外部の騒音も軽減していることから、非常電話での通報も明瞭なやり取りができるのではないかと思われました。
トンネル非常駐車帯の非常電話 
ウォ-キングコース折り返し
ウォーキングコースを折り返し。再び八王子西ICへ戻ります。
 
遮音壁のガラス窓 圏央道事業PR看板
遮音壁の一部はガラス張りの窓となっていて、沿線の様子を眺めることができます。
実際はおそらく、眺めを見るためというよりも遮音壁で影となる部分に採光を取入れるため、このような窓構造になっているものと思われますが…。

窓からは反対車線の様子と、高架下の圏央道事業PR看板の存在を確認することができました。
遮音壁の点検開口部 点検開口部から見える八王子西IC
遮音壁た立つ区間には、このほか点検用に使用すると思われる、引き戸の開口部がありました。
この日は特別に開口部が開放しており、八王子西ICの料金所を本線上より眺めることができました。
八王子西IC合流部 料金所出口 一般道案内標識
折り返しの道中も楽しみながら、無事に八王子西ICの合流部へ戻ってきました。

出口側OFFランプには、料金所先の一般道案内標識が設置されています。
この案内標識、「あきる野」表記の隣に微妙な空欄があることがわかります。これは未開通の直進方面の案内をマスク処理で隠しているもの。
調べると、当IC交差点の直進方面には「八王子北西部幹線道路」が計画されており、当ICと八王子ICをつなぐ構想があるとのことです。
現時点で開通時期は不明。IC周辺に工業団地もあることから、物流アクセス向上や秋川街道の混雑解消が期待されています。
「ふるさと」モニュメント
八王子西IC入口の園地には、「ふるさと」と題されたモニュメントが建立されています。
これは、「八王子西インターを利用する全ての方が、愛する人々のもとに無事な笑顔で戻ってこられるように」という願いを込めて製作されたもの。
石碑には、地元出身の作詞家である「中村雨紅(なかむらうこう)」さんが作詞した童謡「夕焼小焼」の歌詞のフレーズが彫刻まれています。
この日は、ウォーキングイベントの他、このモニュメントの除幕式も同時に開催されました。

こうして我々は、圏央道の新しい道路ウォーキングを思いっきり満喫した後、開通日を楽しみにしながら会場を後にしたのでした。
今回開通記念イベントにご一緒させていただいた、しばやん氏 本当にありがとうございました!そしてお疲れ様でした!

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