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 トップページ > 道路 > イベント・開通式典等 > E52中部横断自動車道(富沢IC-南部IC間) 「富沢IC-南部IC開通記念ウォーキング・サイクリングイベント」(2019.10.27)

イベント名称
E52 中部横断自動車道富沢IC-南部IC
開通記念ウォーキング・サイクリングイベント

日時 2019.10.27 9:00~13:00
場所 山梨県南部町
主催
南部町 開通プレイベント実行委員会
中部横断自動車道(富沢-増穂)建設促進協議会
中部横断道1工区設備協議会
国土交通省 関東地方整備局 甲府河川国道事務所
山梨県・静岡県中部横断自動車道建設促進連合会
(一社)関東地域づくり協会

開通路線
(開通区間)

E52 中部横断自動車道
(富沢IC-南部IC)

開通
年月日
2019.11.17 15:00~
イベント内容 ウォーキング、サイクリング、アトラクション、働く車の展示・体験搭乗
「道の駅なんぶ」協賛開通記念イベント

2019年10月27日
E52中部横断自動車道 「富沢IC-南部IC」が同年11月17日に開通することを記念して「開通記念ウォーキング・サイクリングイベント」が山梨県南部町内に新設予定の南部インターチェンジにて開催されました。

「中部横断自動車道」は、静岡県静岡市から山梨県を経て長野県小諸市に至る計画の全長約132kmに及ぶ高速道路。

本路線の整備により、中部横断道を軸とした東名・新東名・中央道・上信越道の相互連絡が可能となることから、「太平洋」と「日本海」を南北に結ぶ高規格道路ネットワークが確立。各地域間との移動所要時間の減少や人・物流におけるアクセス・安全性の促進向上、災害時の代替ルートの確立等多くのメリットが見込まれています。

中部横断道は現在までに、新清水JCT-富沢IC、下部温泉早川IC-双葉JCT、八千穂高原IC-佐久小諸JCT、の区間が既に部分開通供用済み。今回は「富沢IC-南部IC」間の約6.7kmが新たに部分開通する見通しとなりました。

今回の開通記念イベントは、事前申込等不要の自由参加形式で開催され、当日は沢山の沿線住民や利用者が新規開通区間のウォーキングならびにサイクリングを楽しみました。
イベント告知ポスター
山梨県南部町のホームページより引用)
当日は、「アルカディア南部総合公園」と「道の駅なんぶ(隣接)」の全2箇所にイベントのための臨時駐車場が設営。アルカディア南部総合公園からイベント会場までは距離が少し離れているため、無料の送迎シャトルバスが運行されました。

筆者らは、「道の駅なんぶ」に隣接する臨時駐車場より参加。
特設駐車場から歩くこと約300m…、イベント会場入口の南部ICに到着します。

会場入口までの道中、沿線の国道52号沿いには南部IC入口を示す案内標識類や道路情報板、ICと国道が接続する交差点の姿が確認できました。
国道52号・南部IC付近
マスク処理が施された南部IC入口標識(右の画像は浮彫補正をかけたもの)
国道52号に設置されている南部IC入口の案内標識板。まだ開通前のため、おなじみのマスク処理が施されています。
うっすらと文字のシルエットが浮かび上がっており、浮彫補正をかけると「E52 中部横断道 [2]南部 富沢~南部 無料区間」と記された表示内容がしっかりと確認できました。

なお、今回開通の富沢IC~南部IC間は、国土交通省が施工・管理を行う「新直轄方式」区間。通行料金は無料となります。
国道52号南部IC沿いに設置されていた中部横断道・南部IC関連の工事件名看板。

舗装工事に関連する内容が記されており、工期は開通後の令和2年(2020年)1月31日迄となっていました。
工事件名看板
南部ICと国道52号が接続する交差点。

交差点の4隅には真新しい支柱が建柱されており、おそらく開通時に合わせて交通信号器が設置されるもの思われます。

静岡県清水区~山梨県甲府市を結ぶ国道52号は、この地域のメインルートであり一定の交通量があります。

現在整備が進められている中部横断道の新清水JCT~双葉JCT間は、この国道52号を概ね並行するかたちでトレースしており、災害時等の代替迂回路や周辺各地へのアクセス所要時間の短縮などの効果が期待されているそうです。
南部ICと国道52号が接続する交差点
国道52号側・南部IC入口直近には、既に中部横断道方面の通行制限を示す通行規制標識が設置されています。

中部横断道は自動車専用道路のため、歩行者・自転車・125cc以下の二輪車の通行は禁止されています。

イベント当時は開通前のため、規制標識内の「中部横断道」の文字はマスク処理で隠された状態となっていました。
中部横断道の通行規制標識
南部IC出入口。
今回の開通記念イベント会場の入口です。

「道の駅なんぶ」方面から徒歩での参加者と、「南部総合公園」方面からの参加者を乗せた送迎シャトルバスは、ここから本線上に設営されたメイン会場へと入っていきます。
南部IC 出入口(イベント会場入口)
南部ICのランプウェイ。

本線方向に向かうにつれて、上り勾配のカーブとなっています。
南部IC・入出路ランプ
本線方面の案内標識(170m手前) 
ランプウェイの途中には、170m先の本線方面に向けた案内標識が掲げられています。
今回開通するのは富沢IC・清水方面のみ。標識板も「(左折)静岡」方面の表記だけが表示された状態となっています。

一方、マスク処理が施されている部分には、反対方向「(右折)甲府」方面を示す表記のシルエットがうっすらと確認できました。
下部温泉早川IC・甲府・双葉JCT方面は工事中(未開通)。引き続き更なる延伸開通に向けて事業が進められています。
上り勾配のランプウェイは途中で掘割部から盛土の区間に変わります。

ここからようやく、インターチェンジらしい眺めと雰囲気になってきました。
ランプウェイを歩く…。
「祝 開通」表示の道路情報板
本線の手前には、この先の道路情報を利用者に伝えるための可変式道路情報板が設置されています。
この日は特別にイベントに合わせて「富沢IC~南部IC」⇔「 開通」の開通を祝う内容の表示が行われていました。
こういった期間限定の表示を見て楽しむことができるのも、開通記念イベントのならではの魅力のひとつです。
再び、本線方面の直近案内標識。
前述の170m手前にあったものとほぼ同様です。

今後、甲府方面に延伸・開通の際には、

 「←静岡 東名・新東名」 「甲 府  中央道→ 」

といった表記を足しても親切そうな気がしましたが、
どうでしょうか…?(^^;)
本線方面の案内標識(直近)
祝開通の横断幕 南部ICランプ交差部
中部横断道本線と南部ICランプウェイの交差部分。流入出ランプ同士は平面交差となるようです。
本線高架部分には、「祝 中部横断自動車道 富沢IC~南部IC 11/17 開通」と記された開通告知の横断幕が掲げられていました。
南部IC末端部付近から、建設事業中の甲府方面の様子。

用地内には盛土や重機などが置かれ、少しずつ工事が行われているような気配はありましたが、本線らしい姿の構造物等は、まだあまり確認できない様子でした。

この先甲府方面の南部IC~下部温泉早川IC間は、当初2019年度の開通を目指していましたが、想定以上に工事が難航しているとの理由から、開通目標を2020年内への延期が既に発表されています。

開通全通を望む声が多い重要路線。まずは引き続き安全を最優先に確実に工事が進捗することを願います。
 
至・甲府方面の建設用地
今回開通する、富沢IC・清水方面の流入ランプウェイ。

長い上り勾配のまま、本線へと続いています。
富沢IC・清水方面の流入ランプ
中部横断道本線に合流
中部横断道の本線に合流。
オープニングセレモニー開催のため、すでに沢山の来場参加者がメイン会場に集まっていました。
受付で記念品と風船等の配布を受け取ります。

会場に設営されている案内看板の一部の文字には「高速道路フォント」が採用されていました。こういった部分も道路ファンにとっては楽しめるものに仕上がっており、イベント運営に携わられた方の細部にわたるこだわりが感じられました。

イベント参加形式は、ウォーキングとサイクリングの2種類。
ウォーキングは片道約1.3kmのショートコース及び2.6kmのロングコース、サイクリングは片道約6.7kmのコースが用意され、自由に選ぶことができました。

サイクリングは自分の自転車を持ち込んでの参加が可能なほか、会場でレンタル自転車の貸出し等も行われたそうです。

今回筆者らは、ウォーキング(ロングコース)での参加となりました。
イベント受付の案内看板
南部IC寄りの本線上では、イベント参加受付ならびに記念式典会場が設けられ、開会式がとり行われました。

オープニングセレモニーは大勢のイベント参加者が集まる中、地元や工事関係者の方々のご挨拶や白鳥太鼓の演奏などが行われ、開通記念イベントらしい大変賑やかな雰囲気での開幕となりました。
開会式の会場
書道パフォーマンスによる「南部開通」の文字
開会式では、書道によるパフォーマンスも披露され、大型パネルには「南部開通」の文字が書されました。
文字の一角一角に力強さが感じられ、開通する中部横断道への大きな喜びや期待を彷彿させるものがあります。
開会式の後、カウントダウンと共にウォーキングとサイクリングイベントがスタートしました。

スタート合図の花火の音と同時に風船が空高く舞い上がります。
ウォーキング・サイクリングイベントがスタート
スタート地点に用意されたバルーンゲート。

バルーンゲートは2箇所に用意され、上下線でウォーキングとサイクリングでコースを分離して開催。

中央分離帯のガードレールを隔てて左(上り線)側がウォーキングコース、右(下り線)側がサイクリングコースとして設定されました。
 
2つのバルーンゲート
ゲートをくぐって、いざウォーキングスタート!
ウォーキングコースのスタート地点
はじめに「矢沢川橋」を渡ります。

橋の銘板は工事途中のためか、まだ掲げられていませんでしたが、
受付で頂いた会場案内図に橋の名称が記載されていました。
「矢沢川橋」を渡る
スタート直後のウォーキングコース。
本線の見渡す先まで参加者の長い行列が続いていました。

一方のサイクリングコース側、自転車での参加者もかなり多くいらっしゃいましたが、歩きとは違ってスイスイあっという間に進んでいくため、コース上の見た目の雰囲気ではガラリとした印象です。
ウォーキング参加者の長い行列
本線上には、故障車両等が退避できるように一定間隔で非常駐車帯用の膨らんだスペースが確保されており、案内標識も設置されていることがわかります。
非常駐車帯
非常電話設備
非常駐車帯内には、おなじみの非常電話設備が設置されています。

国土交通省が管理する区間となるため、NEXCOが管理する路線と比べて筐体や端末の形状は多少異なりますが機能的は同様です。

受話器を上げると、管理を行う最寄の国道出張所等に着信するものと思われます。
 
非常電話ボックス内
車間距離を把握するための確認基点標識。
順に「0m」 「35m」 「70m」と掲げられていました。

今回開通する区間は対面通行となるため、法定最高速度は70km/h。他の高速道路も同様ですが、確認基点標識も最高速度に則った70キロ仕様の値ものが設置されていることがわかります。
確認基点標識
開通を間近に控え、インターチェンジ及び本線上の舗装工事は既に完了している様子でした。

今後は開通に向けて、区画線(レーンマーク)を等の最終的な仕上げや調整といった作業を行っていくものと思われます。
富沢・清水方面の眺め
「船山川橋」を渡る
「船山川橋」を渡ります。
こちらは橋の銘板が設置されていました。

船山川の流れはとても穏やかで、川沿いすぐ傍には民家等の佇まいのや横断する国道52号の姿が見られました。
 
船山川橋からの眺め
各橋梁の壁高柵の隅には、鋼材でできた不思議な箱が設置されていました。
小さくですが「国土交通省」のステッカーが貼られていたので、何かしらの道路資産と思われますが、用途目的がさっぱり見当がつきません…。
お詳しいマニアな方、ぜひ教えてください(^^;)
不思議なボックス
コースの途中で山肌を切崩して道路を通している「切り通し」区間を通過します。

切り通しの区間では、法面の一部が工事中。工事現場周辺は、崩土防ぐためのフレコンバックや鋼板を用いて頑丈な養生が行われている様子が伺えました。
法面工事中
切り通し区間付近でウォーキングショートコース(約1.3km)折り返し地点に到達。

ちなみにここで折り返していくウォーキング参加者はあまりいらっしゃいませんでした。

筆者らも、ここから引き続き富沢IC方面に向かって歩きます!
ウォーキングショートコース折返地点(1.3km)
 
標識・ガードレール工事の真っ最中
切り通し区間を通過し、再び盛土の区間へと入ります。
一部はガードレールや標識工事が途中の段階の場所があり、路肩の所々には標識を設置すると思しき支柱等も確認できました。

南部ICからトンネル手前までこの付近は、道路の幅員が広く確保されているようにも感じました。
詳しくはわかりませんでしたが、IC前後区間のみ登坂車線や4車線等を予め整備する予定なのでしょうか…?
トンネル見えてきた トンネル情報板と交通監視用CCTVカメラ
さらに富沢IC方面に向かって歩くと、トンネルの坑口が見えてきます。
トンネルの手前には、トンネル情報板(警報板)と交通監視用のCCTVカメラが設置されています。

トンネル情報板は、トンネル内での非常事態等発生時に非常用設備と連動し情報提供や進入禁止などの案内表示を行い、交通監視用CCTVカメラは道路管理者が交通状況を遠隔で監視・把握するための設備です。
「戸栗川橋」を渡る
トンネル手前付近で「戸栗川橋」を渡ります。
先に横断した「船山川」に比べて川幅が広く、流れも激しい印象を受けました。

「塩沢(しおさわ)トンネル」坑口 トンネル銘板
「塩沢(しおさわ)トンネル」へ入ります。

トンネルの延長649m。中部横断道にあるトンネルの中では、長さ1km未満の比較的短い部類に入るトンネルのようです。

トンネル名称標識はまだ掲げられていませんでしたが、坑口脇に貼付られている銘板で確認することができました。

季節は10月mp下旬ということもあり、日の当たらないトンネル内の空気は少しひんやりとしており、体感的に肌寒く感じました。
 
 
トンネル内
トンネル照明設備
塩沢トンネル内の照明設備の光源は白色LEDを採用していました。LED照明は演色性が高く、クッキリとした視認性が大きな特徴です。

一方、非常駐車帯にかかる部分は暖色系の照明を用いており、色合いを使い分けてることで緊急時は駐車帯の位置が即座に把握しやすいように識別化が図られています。
 
非常駐車帯の照明設備
塩沢トンネル内に設置されている非常用設備。
非常電話・消火器・押釦式手動通報装置が備わっていました。

トンネル内に設置される非常用設備には、設置等級の基準が定められており、消火栓・水噴霧設備等の有無や設備規模は延長と交通量などから決められているため、トンネルごとに異なるそうです。
トンネル内の非常電話・非常用設備
トンネル内も対面通行となるため、上下線を仕切るセンターライン上には車線分離標(ポストコーン)が設置されています。

車線分離標は柔らかい樹脂製で、緊急時は車両が可倒して通過することができるほか、車両接触時の飛散や損傷被害も少ないというメリットがあります。

しかし近年は、反対車線へ逸脱・突破する事故も多いことから、トンネルや橋梁部以外の土工区間では、樹脂製の車線分離標からワイヤーロープ式の防護柵に置き換えて設置する場所も増えてきているようです…。
トンネル内の車線分離標(ポストコーン)
トンネル内のレーンマーク。

レーンマークには、漫然運転等による車線逸脱による事故を防止するための突起が設けられており、車両のタイヤが乗り上げると、突起によって生じる音と振動でドライバーへ注意喚起を行う役割を果たします。
トンネル内のレーンマーク
非常駐車帯での高所作業車乗車・点検実演体験
トンネル内の非常駐車帯では、高所作業車の乗車・点検実演体験が開催。小さなお子様には特に人気の様子でした。
塩沢トンネル。富沢側坑口(出口)に到達。

富沢側のトンネル坑口横には休憩スペースが設けられており、
参加者に向けて「甘酒」が振舞われていました。
 
富沢側・トンネル坑口
中部横断道関連のポスター・事業年表パネルの展示
富沢側のトンネル坑口付近では、中部横断道関連の開通ポスターや事業パネルの展示も開催。

展示は詳細な事業年表の他、中部横断道が結ぶ静岡と山梨の魅力溢れる写真を交えたものなどが多数掲示されていました。
ポスターの一部には、インパクトのあるおなじみのフレーズ「君は太平洋を見たか、僕は日本海が見たい」を掲載したものもありました。
「楮根第四(かぞねだいよん)トンネル」坑口 (ウォーキングロングコース折返し) 楮根第四トンネル名称標識
塩沢トンネルを抜けると、すぐに次の「楮根第四トンネル」の姿が見えてきます。
楮根第四トンネルの延長は1852m。さらにこの先富沢ICまでの間には、楮根第三、楮根第二、楮根第一トンネルが連続しているそうです。

楮根第四トンネル坑口の手前でウォーキングロングコース(2.6km)は折り返し地点となります。
ここから先は、サイクリングコースのみが設営され、自転車を利用した参加者だけが先へ行くことができました。
トンネル電気室(外観) 受配電・照明・換気 制御設備等
「塩沢トンネル」と「楮根第四トンネル」の間には、トンネルや周辺の道路設備に電力を供給するための受配電設備等を収容した「電気室」が設けられています。

今回のイベントでは、特別に電気室内の様子も一般に向けて公開されていました。

電気室内には、受配電盤の他、換気や照明を制御するためのコントロール盤、停電時に電力供給を行うための自家発電設備なども備わっています。
 
自家発電設備
トンネル非常用設備の中枢の役割担う「防災受信盤」も電気室内の一角に収容されていました。

盤面にはトンネル内に設置されている非常用設備の割付図が描かれており、機器状態が確認できるようになっているようです。
トンネル防災受信盤
電気室の隣には、通信機械室も併設されており、道路設備の制御や監視を遠隔で行うための通信用の設備が備えられています。

イベント当日は、実際に南部IC付近に設置されている交通監視用のCCTVカメラの映像を通信回線を経てノートパソコンに映し出す実演が行われていました。
通信機械室
電気室の建物前には、富沢IC-南部IC間の道路施設工事を担当した企業の一覧と担当工区のマップを記したパネルが掲げられていました。

沢山の企業が開通に向けた工事に携わっていることがわかります。
施設施工に関わる協議会のパネル
可変式速度規制標識設備
本線上には、速度規制の表示するための可変式速度規制標識設備も設置されています。

イベント当日は実際に点灯表示はしていませんでしたが、所管警察が気象状況や事象に応じて70キロや50キロなど規制に合わせて表示を可変させられる仕組みになっているそうです。
トンネル外明かり部のセンターライン上に設置されている車線分離標(ポストコーン)。トンネル内部ではオレンジ色のものが設置されていましたが、トンネル外には緑色のものが起用されていました。

このほか、トンネル外では車線分離標と共に樹脂製ブロック(チャッターバー)を併用して上下線を隔てています。
明かり部の車線分離標(ポストコーン)
ウォーキングの折り返し地点を経て復路へ。

再び塩沢トンネルに入り、南部IC方面へ戻ります。
ウォーキング折返し地点・再び塩沢トンネルへ
塩沢トンネル・富沢側のトンネル情報板(警報板)。

南部側に設置されているものと形状が異なります。
 
トンネル情報板
 
塩沢トンネル(復路)
途中には、記念写真用のフォトスポットが設けられていました。

フォトスポットには記念写真用ボードの他、SNS投稿向けのハッシュタグ入りの手持ちパネル等が多数用意されており、参加者はそれぞれ記念写真を撮影したり、SNS等にリアルタイムで投稿しながら思い思いに楽しむことができるようになっていました。
記念写真フォトスポット
南部・甲府方面の眺め
南部IC出口/道の駅なんぶ 1km手前付近  南部IC出口/道の駅なんぶ 1km手前 案内標識
南部IC 1km手前。
出口1kmの予告案内標識が見えてきました。

南部ICのすぐ傍には「道の駅なんぶ」が隣接。

「道の駅なんぶ」は、中部横断道における新直轄(無料)区間の中での休憩施設(サービスエリア・パーキングエリア)としての機能も果たすものとされています。

そのため本線上には、南部ICの出口案内と併せて「道の駅なんぶ」の案内標識も設置されています。
 
 
南部IC出口/道の駅なんぶ 1km手前付近
中央分離帯のガードレールの枠内に入り込んで撮影。

おそらく開通後は絶対に撮ることができない画角です。
中央分離帯のガードレールから
マスク処理が施された真っ白な標識が多数並んでいます。

残念ながら隠れている内容は解読できませんでした。おそらく南部ICから先、甲府方面への延伸時に利用する標識板なのかもしれません…。
マスク処理が施された標識
標識板の落下防止対策ワイヤー
標識板の裏面を見ると、落下防止用のワイヤーで結束されている姿が確認できました。
ワイヤーで二重対策を施すことで、万一取付金具が脱落しても標識板が直接落下することによる被害を防止しているものと思われます。
南部IC出口/道の駅なんぶ 500m手前付近 南部IC出口/道の駅なんぶ 500m手前 案内標識
南部IC出口付近の道路情報板 道路情報板の開通記念表示
南部IC出口付近に設置されている可変式道路情報板設備。この先の道路情報表示して利用者へ提供する設備です。
この日は開通記念イベントということもあり、「”祝”開通 中部横断道 富沢IC~南部IC」の特別表示が点灯していました。
南部IC出口/道の駅なんぶ 出口付近 南部IC出口/道の駅なんぶ 出口 案内標識
南部IC出口。「道の駅なんぶ」方面も南部IC出口へ。
IC出口の案内標識よりも、道の駅への案内標識の方がサイズが大きなことに驚きました。
ブルドーザー・ホイールローダー ロードローラー
南部IC付近では、働く車の展示・体験搭乗コーナーも開催。
建設現場で活躍するブルドーザーやホイールローダー、ロードローラーなどの建機車両が展示され、運転席に搭乗することができました。
自走式標識車(国土交通省) 横方から 自走式標識車(国土交通省) 後方の車載LED標識
国土交通省の道路作業車両等の展示も行われました。
こちらは「自走式標識車」。LEDの車載標識で情報提供や注意喚起を行う車両です。
実際に中部横断道での車線規制や通行止などが発生した際に現地に赴いて活躍している車両とのことです。
エアーバルーン式の人型安全誘導標識
自走式標識車の荷台部分には、工事車線規制の際に使用するエアーバルーン式「人型安全誘導標識」が積載されていました。
バルーン構造で軽量なため、設置・撤去が容易で接触しても飛散・損傷しにくいほか、全体照明で夜間も視認性に優れているそうです。
かわいい表情が子供や女性からも人気のようでした。ヘルメット部分がちゃんと「国土交通省」仕様になっているのも素敵です。
凍結防止剤散布車(国土交通省) 前方から 凍結防止剤散布車(国土交通省) 後方から
続いて、国土交通省の「凍結防止剤散布車」。
冬季の路面凍結や積雪時に前方のスノープラウで路面の積雪を掻いたり、荷台のタンクより凍結防止剤を散布する車両です。
こちらも実際に中部横断道で活躍している車両とのこと。
こちらは国土交通省の「照明車」。
黄色がベースとなった作業車両の展示が多い中、唯一紫色がベースカラーとなった個性的な車両です。

荷台のビームには投光器が備わっており、夜間や停電時の災害復旧作業などの現場を明るく照らす役割を果たします。
 
照明車(国土交通省)
道路巡回車(国土交通省) 道路巡回車のトランク内
最後は国土交通省の「道路巡回車(道路パトロールカー)」。

国土交通省が管理する中部横断道を定期的に巡回し、道路の異常や落下物等を回収する車両です。

トランク内には折りたたみ式の矢印板やロードコーン、スコップや路面補修剤、発炎筒などが積載されていました。
道路巡回車搭載の規制資材
南部IC 出口流出ランプ 南部IC 出口内照式案内標識
南部IC出口ランプ。
この地点に設置されている内照式案内標識だけ「道の駅なんぶ」ではなく、「←P」と本来の休憩施設と同様の表記が用いられていました。やはり「道の駅なんぶ」が、この区間における事実上の休憩施設という取り扱いになるようです。
南部IC 出口分岐端 分岐端注意喚起灯(ブリンカーライト)
出口の分岐部には、注意喚起用の点滅灯としてブリンカーライトが設置されています。こうして自身で手をかざしてみると、かなり大きなものであることがわかります。

筐体横には管理番号を記載したステッカーが貼付られており、番号の頭は「E52」となっており、中部横断道の路線ナンバリングが含まれた番号が割当てられていました。
路線ナンバリング入りの管理番号
南部IC 出口ランプ 急カーブ注意標識
南部ICの出口ランプは平面交差。

出口方面は右折の急カーブとなっているため、手前の図形標識で注意を促しています。
 
南部IC 出口平面交差部
出口ランプには、逆走車両防止装置が設置されていました。

センサーやカメラで逆走車を検知すると、表示板とスピーカーで当事者へ逆走の旨を伝えて停止・誘導させるための設備のようです。
逆走防止装置
甲府・下部温泉早川IC方面の未成ランプ 甲府・下部温泉早川IC方面の案内標識
南部ICのランプ平面交差点付近の様子。
どうやら写真の右奥辺りが、甲府・下部温泉早川IC方面へ延伸の際、本線方面に流入するランプが接続する模様です。

この時点でランプとなる構造物等の姿形の気配はなく、ほぼ未成状態となっていましたが、マスク処理を案内標識だけが既に設置されており、うっすらと「甲府方面→」と記された文字のシルエットだけが確認できました。
据付工事待ちの道路標識板  新しいハイウェイ・ナウくん
IC敷地内の一角には、これから設置される予定の案内標識板が平置きされた状態で保管されていました。
標識板は「車両制限令」や「チェーン着脱所」、「ほこうしゃ・じてんしゃ・125CC以下の二輪車通行禁止」など。

特に驚いたのが、「歩行者・自転車・原付…通行できません」と記された標識
絵柄には、旧日本道路公団時代からのうさぎのキャラクターである、「ハイウェイ・ナウ」くんを象ったものが描かれていました。
まさか日本道路公団民営化以降、国土交通省管轄の新規路線で出会えるとは、思ってもいませんでした。
 
「道の駅なんぶ」・南部ICとの連絡路を整備予定 連絡路を想定した案内標識
一般道の流出ランプの途中には、隣接する「道の駅なんぶ」と南部ICを直接接続する連絡路が結ばれる予定になっているそうです。

出口方面にむけた案内標識にもマスク処理が施されれており、「道の駅なんぶ」の連絡路を想定した案内表示が隠されていることがわかりました。

国道52号からも連絡路の整備予定地の姿を確かめることができます。現在はまだ建設中でアーチ状のカルバートなどの姿が見えました。
連絡路自体の開通は、どうやら本線開通後のしばらく後になりそうです…。

建設中の連絡路整備予定地
無事にウォーキングコースの完歩達成!
会場の南部IC出入口・国道52号まで戻ってきました。

左方面は、韮崎・身延・道の駅なんぶ方面。
右方向は清水・興津・静岡・国道1号方面です。

久しぶりの高速道路ウォーキング、新しい中部横断道を歩きながらたっぷりと満喫することができたように思います。

無事開通日を迎えることを楽しみにしながら家路につきました。
 
 ウォーキング完歩達成!お疲れ様でした。

関連リンク


E52中部横断自動車道富沢IC-南部IC開通 記者発表プレスリリース(国土交通省関東地方整備局)

国土交通省 関東地方整備局 甲府河川国道事務所

山梨県南部町


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